「追跡!A to Z」番組タイトル


AD & D :藤井 一
CD:山口高志
C:NHK

現在進行形のリアルなテーマを、その現場から掘り下げた新感覚のドキュメンタリー番組。
取材中したての情報をそのまま電波に乗せるかのような生々しい雰囲気が特徴だったので、ロゴも奇をてらわずライブな感覚を残したシンプルなものにしました。

CDブック「栄光の上方漫才」




AD&D:藤井 一
IL:藤井 一
C:ヨシモトブックス

戦前から現在に至るまでの上方漫才の歴史を10枚組のCDと書籍で網羅したCDブック。
資料的な価値の高いものですが、70年代の上方漫才黄金時代はリアルタイムで経験しているので、単なるアーカイブではなく当時の演芸の華やかで生き生きとした空気を再現したいと考えました。



メインビジュアルは漫才コンビが舞台に登場し、ネタを披露して去ってゆくまでを描いた10点のイラスト。これを10枚組のCD、そのデジパック仕様のジャケット、書籍、化粧箱に展開しています。上方漫才は多士済々の芸人がおり、それぞれにファンがいるのでイラストはあえて肩から上をカットして特定の人物をイメージしないようにしました。

河本準一「鬼嫁合衆国」


AD&D:藤井 一
イラスト:さとうゆり
C:ワニブックス

次長課長の河本さんが書いた恐妻エッセイ。女性に読んでほしいという編集方針からイラストもかわいいタッチにし、デザインも優しい感じを保つようにしました。タイトルが面白いので勝手にOGKというエンブレムを作りあちこちに使ってます。

大村朋宏「お道化もの」


AD&D:藤井 一
C:ワニブックス

トータルテンボスの大村さんが幼少の頃からデビューまでを振り返った爆笑エッセイ。大村さんには「常にふざけているけどどこかスマート」という印象があり、手書きのやんちゃな文字をクールな配色でデザインしました。

爆笑問題のツーショット〜2011年度漫才


AD&D:藤井 一
P:今元秀明
C:コンテンツリーグ

爆笑問題が年末に1年を振り返る1時間ノンストップ漫才。
2010年のジャケットはチリの落盤事故にしました。
沢山の作業員が家族と感動的な再会を果たしましたが、中には愛人が地上で待ち構えていた人も…。ジャケットでは田中さんに愛人役をやっていただきました。太田さんの微妙なリアクションが素晴らしいです。太田さんのヘルメットを近所のホームセンターで購入し、エナメル塗料で汚しをかけたのも楽しかったです。

「プロフェッショナル〜仕事の流儀」番組タイトル


AD&D:藤井 一
CD:山口高志
C:NHK

人気番組「プロジェクトX」の後継番組だったのでそのイメージが強く、なかなかまとまりませんでした。どうしてもセンセーショナルな方向から抜けれなかったのですが、制作者と討議するなかでどんどんシンプルになっていきました。完成後も自分の中ではまだ見えない部分があったのですが、パイロット版を見せてもらってやっとこのデザインが腑に落ちたのです。制作側は具体的な要望はしませんでしたが、結局導いてもらってあるべき形にまとまった事が後からわかったという貴重な経験でした。

「松本人志のコント MHK」番組タイトル


AD&D:藤井 一
C:NHK

2010年にオンエア。松本さんが久しぶりにテレビでやる本格コント番組、しかも初のNHKということで力を入れて作りました。MHKはストレートにNHKのタマゴロゴを使い、その他はややクラシカルな雰囲気にしました。

NHK「ワンセグ2」ポスター


AD&D:藤井 一
P:吉原重治
キャラクター造形:藤井 一
C:NHK

NHKが2009年から開始したワンセグ独自放送「ワンセグ2」のPRポスター。
主要番組の一つで、短いけどバラエティに富んだ内容の「ワンセグランチボックス」のイメージをおかずが一杯入ったお弁当で表現しました。「ランチタイムに気軽に楽しんでほしい」というメッセージでもあります。携帯電話の要素をどこかに入れたいと考えて、ポスター独自に「ワンセグくん」というキャラクターを作りました。

NHK「英語でしゃべらナイト」(2008)


AD&D:藤井 一
P:吉原重治
C:NHK

6年目のシーズンを迎え、もう一度「英語の番組」という原点に帰ってみました。アメリカの幼児用の英語教材「SPEAK & SPELL」をイメージしています。番組が広く認知されているからこそ出来た回帰だと思います。

NHK「英語でしゃべらナイト」ポスター(2006)


AD&D:藤井 一
P:吉原重治
C:NHK

人気番組「英語でしゃべらナイト」の番組宣伝ポスター。月曜日だったオンエアが金曜に変更という告知を中心に考えました。この時点で番組は4年目を迎え、語学をテーマにしたバラエティとして認知されていたので、メインビジュアルはイラストにしてポップで楽しい雰囲気にしました。全国の学校へのPRの際、同じデザインで展開したステッカーやポストカードが中高生にウケていたと聞いて嬉しかったことを覚えています。

広上淳一指揮 京都市交響楽団定期演奏会



AD & D:藤井 一
P:大道雪代
C:京都市交響楽団
CD2枚組

京都市交響楽団は地元・京都の人々にとても愛されています。その演奏会は満員のお客さんがリラックスして演奏を楽しんでおり、とても暖かい雰囲気。そんな空気をパッケージしたいとデザインしました。演奏会の撮影はたくさんの制約がありますが、オーケストラ、ホールの協力とフォトグラファーのがんばりで、表情豊かな写真がたくさん撮れました。フロントに使用したカットはホーリーで人間的な体温を感じさせるベストショットです。指揮者の広上淳一さんとは90年代前半、広上さんがスウェーデンのノールショピング交響楽団で主席指揮者を務めてらした時にもジャケットを作らせていただいた縁があり、ほぼ20年振りの仕事となりました。

ルドヴィート・カンタ「バッハ|無伴奏チェロ組曲集」


AD & D:藤井 一
IL:ルドヴィート・カンタ
C:パンセ・ミュージック
CD2枚組

スロヴァキア出身で、現在はオーケストラ・アンサンブル金沢主席奏者であり、ソロ活動も精力的に取り組むチェロ奏者ルドヴィート・カンタさんのソロアルバム。帯につけたキャッチコピーは「カンタのバッハでダンス」。従来の楽曲のイメージにどこか明るさとか広がりを加えた印象になるように仕上げました。写真はカンタさんが自ら撮影・加工したもの。カンタさんとは10年以上のつきあいになりますが、趣味である写真が年々面白くなってきてていつも楽しみです。